(1)http://baltimore.orioles.mlb.com/team/player.jsp?player_id=435560
OMAR QUINTANILLA
今期途中からオリオールズに加入 1981年生まれ 右投げ左打ち ショートストップ
MLB通算 592打数 129安打 打率0.218 3本塁打
http://www.youtube.com/watch?v=iZu8r0EsuQ0&feature=plcp
二段ステップのパンチャーですね。
http://www.youtube.com/watch?v=7cg4XVHlSv0&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=ROxd6CpfqB8&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=3o1YQnoFygI
まぁしかし、529回のうち、129回ヒットを打つのは立派です。まずはそういう見方をしてあげることが大事だと思います。2割5分と3割は数字的には少しの差なのです。しかし、それで印象的には全然違います。その差は何なのでしょうか。考え方、選球眼、身体能力、メカニクス、戦術、などなど。
ただ、その中で私が独自に提唱したいのが「ボールがミートポイントに来た時に、そこにバットを出せている能力」です。まぁ、とりたててそのためのメソッドとか理論があるわけでは無いので話半分で聞いてほしいのですが。
引退間近のベテランでスイングが遅くても、ヒットを打つ選手がいます。そうかと思えば素晴らしいスイングをしているのに打てない若手もいます。ベテランだと、スイングは遅くても、ボールがミートポイントに来た時、ちゃっかりとそこにバットを出せているイメージが有ります。そういう選手のスイングからは、何と言うか「素振り臭」が無いんですね。素振りを否定するわけでは無いのですが、これはもうボールを打つ経験の豊富さが、そうさせているのでしょう。それに対して若手の場合、打席の中で素振りをしているようなスイングの選手がいます。
ただ、このキンタニヤの場合、どちらかと言うと「ボールがミートポイントに来た時に、そこにバットを出せている能力」が高そうなスイングなので、チャンスさえあれば、そこそこ打ちそうな気がしますが。これまでのメジャーキャリアでシーズン最高出場試合は81試合です。
因にマイナー通算は2269打数694安打 打率0.306です。これは良い数字です。
因にこれは守備の動画。
http://www.youtube.com/watch?v=riPfYZAgvhg&feature=plcp
恐らく日本のアマチュアだと正面で捕れと言われるのでは無いでしょうか。しかしゲッツーの場合、逆シングルの方がスピーディーで有利でしょう。スコアも有るかもしれません。5対0で勝っている9回表のノーアウト。
(2)http://baltimore.orioles.mlb.com/team/player.jsp?player_id=448602
マーク•レイノルズ
この選手は凄い一発屋ですね。過去4年の数字を見てみましょう。
2008 ave 0.239 hr 28
2009 ave 0.260 hr 44
2010 ave 0.198 hr 32
2011 ave 0.221 hr 37
打率0.198でホームラン32本と言うのが凄いですね。1983年生まれの右投げ右打ち3塁手。しかし使えば一年間に30本打つと言うのは、魅力的と言えば魅力的です。こういう選手の場合、どういう場面で打つかが非常に重要でしょう。
スイングは片手フォローです。
http://www.youtube.com/watch?v=0AX9CWCWbRE&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=QaWvXbxz8nw&feature=plcp
ただ、この選手の片手フォローは無理に腕を伸ばそうとかフォローを大きく取ろうと言う意思があまり感じられないので、その意味ではまだ良いとは思いますが、やはりこれだけ片手で振る感じを徹底してしまうと、大味にはなるでしょう。
インハイは割といい感じで打ってますね。
http://www.youtube.com/watch?v=LjHudVKRurw&feature=plcp
この選手が良いのは、大腿四頭筋で体重を受け止めていないので比較的ハムストリングスが上手く使え、重心移動が充分に起きて、そのことにより体幹部前面の筋肉を引き伸ばせている点です。下の動画を見ても膝を内に絞る感じは無く、重心移動が充分である事が解ります。
http://www.youtube.com/watch?v=nd84AEimvV0&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=XGN_ulYuw5M&feature=plcp
この動画の後半にハイスピードが有りますが、ボトムハンドの手の平が上を向くのが早い(ボトムハンドの手首が返るのが早い)のが解ると思います。これは「ボトムハンドが死んだ」状態で、ボトムハンドが死んでしまうとボールに力を加える事はおろか、ヘッドが返るのでミートする事も出来ません。ボトムハンドが生きている限り、ミートも出来ますし、ボールに力も加わります。良いスイングとはボトムハンドが長く生きているスイングです。そのためには両手で振り抜く事が重要なのです。一見、理屈的に矛盾しているようですが、相手は人間の身体なので、そんなに単純な理屈で説明出来るものでは有りません。現実には、手首を返す働きのあるトップハンドを握ったまま振り抜いて、自然に任せて手首を返した方が、ボトムハンドは長く生きてくれるのです。
また、レイノルズは、ボトムハンドで引いているのでウィリングハムに比べると背中が丸まる感じが弱く、両腕を強く投手方向に伸ばせていない事も解ります。これらは片手フォローの特徴で、それゆえ両手で振り抜く事が大事なのです。
ウィリングハムとレイノルズでは明らかにレイノルズの方が「フォローが大きく見えるスイング」であり、解説者も「グッドエクステンション(良い腕の伸び)」だと言っています。しかしボールに力を加える「実質的フォロースルー」はウィリングハムの方が大きいのです。ですから見た目フォローが小さくてスイングがコンパクトに見える事は気にする必要は無いのです。それ以外に気にするべき事がいくらでもあるからです。
(3)http://baltimore.orioles.mlb.com/team/player.jsp?player_id=400140
WILSON BETEMIT(ウィルソン•ベテミー)
1981年生まれ 右投げ両打ち 3塁手
メジャー通算 打率0.267 本塁打73
この選手は前にも書きましたが、不覚にもスイッチヒッターと言う事に気がつかなかったのでもう一度書きます。(本当なら、メジャーの打者を見慣れていると、片方を見ただけでスイッチかなと、ピンと来ないといけません。)
この選手の分類がまた難しいのです。構えから左はパンチャーだろうと決めつけて見てましたが、どうでしょう。恐らくスインガーだと思います。上半身の構えが完全にパンチャーなので、肘を張っているぶん、トップハンドが効きやすく、紛らわしくなっているパターンだと思います。肘を張っていると、少し骨盤が回転しただけでタスキラインが引き伸ばされるのでトップハンドが効きやすくなるのです。(スインガーの場合、理想的にはタスキラインの筋収縮によるトップハンドの押しは使いません。)
このスイングがスインガーとも思いにくいのですが。。
http://www.youtube.com/watch?v=LgHQfebcaJ8&feature=plcp
では右はどうなのかと言うと、これまた難しい。
http://www.youtube.com/watch?v=d0FNS13Qzp8&feature=plcp
しかし、2011年のスイング(左)を見ると。。
http://www.youtube.com/watch?v=-jbuyDog4hU&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=7e0dJmZf2BI&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=05uukC1MOKU&feature=plcp
これらはスインガーでしょう。まぁスイングを変えたとも考えられるのですが。。
ただ2012年でも、これなどはスインガーっぽいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=N6REUL2egBM&feature=plcp
この動画、後半のハイスピードを見ると、少なくともこの時点では左はスインガーですね。どうやって見分けるかは長くなるので書けませんが。http://www.youtube.com/watch?v=WFi3zWjgGK0&feature=plcp
この動画後半の横スローを見ても、スインガーでしょうね。「引きが強いパンチャー」ではなさそうです。実速で見ても、腰の回転でスイングしてる感が有ります。
http://www.youtube.com/watch?v=aupQ4JFN4xg&feature=plcp
この動画の横スローもスインガーに見えます。
http://www.youtube.com/watch?v=LkAv9GqUytw&feature=plcp
結局は「引きが強いパンチャー」なのか「押しが強いスインガー」なのか。そこが難しいのですが、或は、本人の中で区別がついておらず、その中間をさまよっている場合もあります。
この打者のスイングはパッと見、ライアン•ハワードを彷彿とさせます。
ウィルソン•ベテミー(ハイスピードあり)
http://www.youtube.com/watch?v=ZLjKnpOePTA&feature=plcp
ライアン•ハワード(横映しあり)
http://www.youtube.com/watch?v=egdL7J5cVXk&feature=plcp
ただ、パンチャーの場合、ハワードのようにフォロースルーで後ろ脚に体重が戻り、腕を前に伸ばそうとするときに生じる後ろ向きの反作用を後ろ脚で支えます。
しかし、ベテミーのスイングにはそれが無い。。
http://www.youtube.com/watch?v=aupQ4JFN4xg&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=LkAv9GqUytw&feature=plcp
しかし、これは難しいです。ただ、本質的にはスインガーでは無いかと思うと言うのが今のところの見解ですね。下の動画の4本のヒットを見ても、スインガーの線が濃厚です。
http://www.youtube.com/watch?v=QdH0zdb_RlE&feature=plcp
では右はどうかと言うと、これもまた難しいのです。スイッチヒッターは基本的に使い分けると判別が難しくなる傾向が有ります。一人の人間の身体でスインガーとパンチャーを両立させようとするからゴッチャになると言うのが解りやすい説明です。
http://www.youtube.com/watch?v=UwiLM1daBsA&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=oCkaJn9b9_M&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=co9sG9Et22c&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=d0FNS13Qzp8&feature=plcp
左と比べて大きく違うのが、右の方が構えたところから素っ気なくバットが出て来ると言う事です。それに比べて左の方は、ステップして回転してバットが出ると言う手順が有るように見えます。しかし右は、そういうのは無しにとにかくいきなりバットを出して振ってるように見えます。つまり右は本質的にはパンチャーでは無いかと思います。
この、パンチャーにしてはダラーンとした感じのスイングはスイッチヒッターの右に良く見られるのです。カルロス•ベルトランやホセ•レイエスもそうです。このように、分類の作業にはこういった「判例」も役に立つのです。
カルロス•ベルトラン
http://www.youtube.com/watch?v=kuLKgxE9lFo&feature=plcp
ホセ•レイエス
http://www.youtube.com/watch?v=jpHwZrb8064&feature=plcp
最終的な判断としては、ウィルソン•ベテミーはスイッチヒッターの使い分けタイプでは無いかと言う事です。
ただ、もちろん、ベテミーがどういうタイプかと言う事が重要なのでは有りません。こうした分類作業により、双方のメカニズムがより浮き彫りになって来る事に大きな意味が有るのです。
ところで何故分類が難しくなったのか、もう一度整理しておきます。
左「肘を張って構えているのでトップハンドが効く」
右「一気に力を発揮する瞬発力の感じが希薄(スイッチの右には多い)」
これは引っかけ問題的な難しさですね。
OMAR QUINTANILLA
今期途中からオリオールズに加入 1981年生まれ 右投げ左打ち ショートストップ
MLB通算 592打数 129安打 打率0.218 3本塁打
http://www.youtube.com/watch?v=iZu8r0EsuQ0&feature=plcp
二段ステップのパンチャーですね。
http://www.youtube.com/watch?v=7cg4XVHlSv0&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=ROxd6CpfqB8&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=3o1YQnoFygI
まぁしかし、529回のうち、129回ヒットを打つのは立派です。まずはそういう見方をしてあげることが大事だと思います。2割5分と3割は数字的には少しの差なのです。しかし、それで印象的には全然違います。その差は何なのでしょうか。考え方、選球眼、身体能力、メカニクス、戦術、などなど。
ただ、その中で私が独自に提唱したいのが「ボールがミートポイントに来た時に、そこにバットを出せている能力」です。まぁ、とりたててそのためのメソッドとか理論があるわけでは無いので話半分で聞いてほしいのですが。
引退間近のベテランでスイングが遅くても、ヒットを打つ選手がいます。そうかと思えば素晴らしいスイングをしているのに打てない若手もいます。ベテランだと、スイングは遅くても、ボールがミートポイントに来た時、ちゃっかりとそこにバットを出せているイメージが有ります。そういう選手のスイングからは、何と言うか「素振り臭」が無いんですね。素振りを否定するわけでは無いのですが、これはもうボールを打つ経験の豊富さが、そうさせているのでしょう。それに対して若手の場合、打席の中で素振りをしているようなスイングの選手がいます。
ただ、このキンタニヤの場合、どちらかと言うと「ボールがミートポイントに来た時に、そこにバットを出せている能力」が高そうなスイングなので、チャンスさえあれば、そこそこ打ちそうな気がしますが。これまでのメジャーキャリアでシーズン最高出場試合は81試合です。
因にマイナー通算は2269打数694安打 打率0.306です。これは良い数字です。
因にこれは守備の動画。
http://www.youtube.com/watch?v=riPfYZAgvhg&feature=plcp
恐らく日本のアマチュアだと正面で捕れと言われるのでは無いでしょうか。しかしゲッツーの場合、逆シングルの方がスピーディーで有利でしょう。スコアも有るかもしれません。5対0で勝っている9回表のノーアウト。
(2)http://baltimore.orioles.mlb.com/team/player.jsp?player_id=448602
マーク•レイノルズ
この選手は凄い一発屋ですね。過去4年の数字を見てみましょう。
2008 ave 0.239 hr 28
2009 ave 0.260 hr 44
2010 ave 0.198 hr 32
2011 ave 0.221 hr 37
打率0.198でホームラン32本と言うのが凄いですね。1983年生まれの右投げ右打ち3塁手。しかし使えば一年間に30本打つと言うのは、魅力的と言えば魅力的です。こういう選手の場合、どういう場面で打つかが非常に重要でしょう。
スイングは片手フォローです。
http://www.youtube.com/watch?v=0AX9CWCWbRE&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=QaWvXbxz8nw&feature=plcp
ただ、この選手の片手フォローは無理に腕を伸ばそうとかフォローを大きく取ろうと言う意思があまり感じられないので、その意味ではまだ良いとは思いますが、やはりこれだけ片手で振る感じを徹底してしまうと、大味にはなるでしょう。
インハイは割といい感じで打ってますね。
http://www.youtube.com/watch?v=LjHudVKRurw&feature=plcp
この選手が良いのは、大腿四頭筋で体重を受け止めていないので比較的ハムストリングスが上手く使え、重心移動が充分に起きて、そのことにより体幹部前面の筋肉を引き伸ばせている点です。下の動画を見ても膝を内に絞る感じは無く、重心移動が充分である事が解ります。
http://www.youtube.com/watch?v=nd84AEimvV0&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=XGN_ulYuw5M&feature=plcp
この動画の後半にハイスピードが有りますが、ボトムハンドの手の平が上を向くのが早い(ボトムハンドの手首が返るのが早い)のが解ると思います。これは「ボトムハンドが死んだ」状態で、ボトムハンドが死んでしまうとボールに力を加える事はおろか、ヘッドが返るのでミートする事も出来ません。ボトムハンドが生きている限り、ミートも出来ますし、ボールに力も加わります。良いスイングとはボトムハンドが長く生きているスイングです。そのためには両手で振り抜く事が重要なのです。一見、理屈的に矛盾しているようですが、相手は人間の身体なので、そんなに単純な理屈で説明出来るものでは有りません。現実には、手首を返す働きのあるトップハンドを握ったまま振り抜いて、自然に任せて手首を返した方が、ボトムハンドは長く生きてくれるのです。
また、レイノルズは、ボトムハンドで引いているのでウィリングハムに比べると背中が丸まる感じが弱く、両腕を強く投手方向に伸ばせていない事も解ります。これらは片手フォローの特徴で、それゆえ両手で振り抜く事が大事なのです。
ウィリングハムとレイノルズでは明らかにレイノルズの方が「フォローが大きく見えるスイング」であり、解説者も「グッドエクステンション(良い腕の伸び)」だと言っています。しかしボールに力を加える「実質的フォロースルー」はウィリングハムの方が大きいのです。ですから見た目フォローが小さくてスイングがコンパクトに見える事は気にする必要は無いのです。それ以外に気にするべき事がいくらでもあるからです。
(3)http://baltimore.orioles.mlb.com/team/player.jsp?player_id=400140
WILSON BETEMIT(ウィルソン•ベテミー)
1981年生まれ 右投げ両打ち 3塁手
メジャー通算 打率0.267 本塁打73
この選手は前にも書きましたが、不覚にもスイッチヒッターと言う事に気がつかなかったのでもう一度書きます。(本当なら、メジャーの打者を見慣れていると、片方を見ただけでスイッチかなと、ピンと来ないといけません。)
この選手の分類がまた難しいのです。構えから左はパンチャーだろうと決めつけて見てましたが、どうでしょう。恐らくスインガーだと思います。上半身の構えが完全にパンチャーなので、肘を張っているぶん、トップハンドが効きやすく、紛らわしくなっているパターンだと思います。肘を張っていると、少し骨盤が回転しただけでタスキラインが引き伸ばされるのでトップハンドが効きやすくなるのです。(スインガーの場合、理想的にはタスキラインの筋収縮によるトップハンドの押しは使いません。)
このスイングがスインガーとも思いにくいのですが。。
http://www.youtube.com/watch?v=LgHQfebcaJ8&feature=plcp
では右はどうなのかと言うと、これまた難しい。
http://www.youtube.com/watch?v=d0FNS13Qzp8&feature=plcp
しかし、2011年のスイング(左)を見ると。。
http://www.youtube.com/watch?v=-jbuyDog4hU&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=7e0dJmZf2BI&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=05uukC1MOKU&feature=plcp
これらはスインガーでしょう。まぁスイングを変えたとも考えられるのですが。。
ただ2012年でも、これなどはスインガーっぽいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=N6REUL2egBM&feature=plcp
この動画、後半のハイスピードを見ると、少なくともこの時点では左はスインガーですね。どうやって見分けるかは長くなるので書けませんが。http://www.youtube.com/watch?v=WFi3zWjgGK0&feature=plcp
この動画後半の横スローを見ても、スインガーでしょうね。「引きが強いパンチャー」ではなさそうです。実速で見ても、腰の回転でスイングしてる感が有ります。
http://www.youtube.com/watch?v=aupQ4JFN4xg&feature=plcp
この動画の横スローもスインガーに見えます。
http://www.youtube.com/watch?v=LkAv9GqUytw&feature=plcp
結局は「引きが強いパンチャー」なのか「押しが強いスインガー」なのか。そこが難しいのですが、或は、本人の中で区別がついておらず、その中間をさまよっている場合もあります。
この打者のスイングはパッと見、ライアン•ハワードを彷彿とさせます。
ウィルソン•ベテミー(ハイスピードあり)
http://www.youtube.com/watch?v=ZLjKnpOePTA&feature=plcp
ライアン•ハワード(横映しあり)
http://www.youtube.com/watch?v=egdL7J5cVXk&feature=plcp
ただ、パンチャーの場合、ハワードのようにフォロースルーで後ろ脚に体重が戻り、腕を前に伸ばそうとするときに生じる後ろ向きの反作用を後ろ脚で支えます。
しかし、ベテミーのスイングにはそれが無い。。
http://www.youtube.com/watch?v=aupQ4JFN4xg&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=LkAv9GqUytw&feature=plcp
しかし、これは難しいです。ただ、本質的にはスインガーでは無いかと思うと言うのが今のところの見解ですね。下の動画の4本のヒットを見ても、スインガーの線が濃厚です。
http://www.youtube.com/watch?v=QdH0zdb_RlE&feature=plcp
では右はどうかと言うと、これもまた難しいのです。スイッチヒッターは基本的に使い分けると判別が難しくなる傾向が有ります。一人の人間の身体でスインガーとパンチャーを両立させようとするからゴッチャになると言うのが解りやすい説明です。
http://www.youtube.com/watch?v=UwiLM1daBsA&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=oCkaJn9b9_M&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=co9sG9Et22c&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=d0FNS13Qzp8&feature=plcp
左と比べて大きく違うのが、右の方が構えたところから素っ気なくバットが出て来ると言う事です。それに比べて左の方は、ステップして回転してバットが出ると言う手順が有るように見えます。しかし右は、そういうのは無しにとにかくいきなりバットを出して振ってるように見えます。つまり右は本質的にはパンチャーでは無いかと思います。
この、パンチャーにしてはダラーンとした感じのスイングはスイッチヒッターの右に良く見られるのです。カルロス•ベルトランやホセ•レイエスもそうです。このように、分類の作業にはこういった「判例」も役に立つのです。
カルロス•ベルトラン
http://www.youtube.com/watch?v=kuLKgxE9lFo&feature=plcp
ホセ•レイエス
http://www.youtube.com/watch?v=jpHwZrb8064&feature=plcp
最終的な判断としては、ウィルソン•ベテミーはスイッチヒッターの使い分けタイプでは無いかと言う事です。
ただ、もちろん、ベテミーがどういうタイプかと言う事が重要なのでは有りません。こうした分類作業により、双方のメカニズムがより浮き彫りになって来る事に大きな意味が有るのです。
ところで何故分類が難しくなったのか、もう一度整理しておきます。
左「肘を張って構えているのでトップハンドが効く」
右「一気に力を発揮する瞬発力の感じが希薄(スイッチの右には多い)」
これは引っかけ問題的な難しさですね。